2010年07月25日

7/25 「猫を抱いて象と泳ぐ」読了

「猫を抱いて象と泳ぐ」

小川洋子著
文藝春秋
★★★★★

100725DSCF0380.jpg

わたしは、碁とか将棋とか、先を読むゲームというのが苦手です。
ましてチェスなど、駒さえ触れたことがありません。

でも、この作品で、主人公のリトル・アリョーヒンがチェスの盤上に描こうとした詩情に満ちた棋譜の美しさは分かる気がします。
というか、私のようなチェスを知らない人間にも、この作品はチェスの美学を語りかけてくれるのです。

この作品の不思議な題名の真意は、物語を読み進むうちに明らかになります。
チェスの詩的世界に魅せられ、チェスの美学を貫き、チェスとともに人生を歩む(のちにリトル・アリョーヒンと呼ばれる)少年の物語です。

2010年本屋大賞の5位でしたが、私としては大賞にしたいくらいの作品でした。

つづられた言葉のひとつひとつが心に響き、行間からにじみあふれる美しい調べに酔いしれて、ページをめくるのがもったいなく感じるほどです。

読書がもたらす至福のひとときを与えてくれる、いとおしい作品でした。


posted by ゆたんぽ at 22:32| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。